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1.SLRテストとは
SLRテストとは下肢伸展挙上テストの略称です。患者様が仰向けに寝た状態で、膝を伸ばしたまま、
足を上げていき坐骨神経に負荷をかけます。足をあげていく過程で太もも裏やふくろはぎに痛みがでると陽性と判断します。
このSLRテストは主に椎間板ヘルニアの判断材料として行われ、陽性率はかなり高く90%以上と言われています。
腰が痛く殿部や太ももの方まで痛みがでるとこのSLRテストを行い、陽性なら椎間板ヘルニアの可能性が高いという判断になります。
最も医療機関ではレントゲンやMRI検査があるので最近はあまりやらないかもしれません。整体のような徒手療法では、SLR検査が基準になります。
SLRテストで陽性の場合、ただ単に体が硬いだけかどうかという判断は我々はふだんから人様の体に触れている療法家なので鑑別は容易にできます。
椎間板ヘルニアの症状がある人は10度もあがらないことが多いのですぐわかります。
私はこのSLRテストを重宝していますが、ただ単に陰性か陽性かということではなくこの先の予見の判断基準として重要な批評になるからです。
要するに症状の改善が早いのか長くなるのかという判断ですね。
2.真性ヘルニアと仮性ヘルニア
最近あまり言われなくなってきたのですが、椎間板ヘルニアには真性ヘルニアと仮性ヘルニアがあります。
椎間板ヘルニアは、脱出型と膨隆型があるのですがこの脱出型を真性ヘルニア、膨隆型を仮性ヘルニアと呼ぶ治療家もいます。
特に正しい言い方というのはないのですが私の判断は、SLRテストで陽性の場合は、真性ヘルニア
いわゆる脱出型の痛みが強いタイプのヘルニア、陰性の場合は、仮性ヘルニア 膨隆型と偽ヘルニアのしぶとい痛みが続くタイプのヘルニアと判断します。
脱出型の真性ヘルニアは、ギックリ腰などをきっかけに発生し椎間板が脱出するので痛みも強く、SLRテストは陽性、
そもそも足を伸ばすだけで痛いのでSLRテストもできないような状態ですね。膨隆型と偽ヘルニアはSLRテストでは陰性になるのですが、
膨隆型は腰への負担などで腰痛が続き徐々に椎間板が膨らんで脱出まではしないものの神経を圧迫するので
鈍いような痛みや動かし方によっては鋭い痛みがでたりするもののSLRテストでは陰性、
偽ヘルニアというのは、過去にヘルニアの診断を受けたことがある方が自分はヘルニアだから足腰が痛いんだ、
といういわゆる思い込みヘルニアで医療機関で検査してもヘルニアかどうかの判断は難しいので
とりあえずヘルニアという診断になるというあいまいな症状のことを言いますが、これもSLRテストは陰性になります。
ちなみに偽ヘルニアというのはいわゆる腰痛または坐骨神経痛になります。
この偽ヘルニアが進化して真性ヘルニアや膨隆型ヘルニアになることはあります。
偽ヘルニアは腰痛、坐骨神経痛になるので医療機関より整体など徒手療法のほうが適していると思います。
3.整体で判断するSLRテスト
上記の通り、真性ヘルニアはSLRテストで陽性、足腰の痛みも強く仰向けやうつぶせにはなれないということもあります。
このSLRテストは仰向けで寝た状態でどこまで足をあげられるかという検査になるわけですが、
当院ではおおよそ3~4回の施術でSLRテストを改善できるデータがでています。
症状や個人差もありどうしてもダメなこともありますがほぼ3~4回で、1回でよくなる方もいます。
SLRテストが改善されるといままでできなかった動きができるようになりストレッチができるようになるので改善スピードが速くなります。
仮性ヘルニアで膨隆型はSLRテストは陰性なのでSLRでの判断はできないので今までのデータや感覚で判断しますが、
発症してどれくらいなのか、どのような職業なのか、ストレッチはちゃんとやるのかなどで改善度合いが変わります。
膨隆型はしつこい痛みが続くとは言われていますが早く改善する方もいますのでストレッチをしっかりやりましょう。
偽ヘルニアは腰痛や坐骨神経痛が慢性化しつつあるのですが、当院では改善率は高い症状です。
偽ヘルニアは殿部の深層筋の硬縮が原因です。
過去にヘルニアになったことがあるのでどうしても骨盤やその周囲筋が硬く緊張しやすくなっているのでその状態を鎮めてあげればいいのです。
湿布をはって休んでいたりお尻のあたりをゴリゴリと押しても治ることはありません。
徒手療法が適しています。
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椎間板ヘルニアのSLRテスト について解説しました。椎間板ヘルニアは適切な手技療法で快方できます。
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